第3回「北海道炭鉱遺産写真コンテスト」には多数のご応募が寄せられました。お寄せいただいた方々や関係者の皆様に厚くお礼申し上げます。

○入賞作品の表彰式は2010年3月7日(日)炭鉱(やま)ナビ総会で行います。

<炭鉱(やま)ナビ総会>
日時:3月7日(日)午前10時30分
会場:ホテル札幌サンプラザ (札幌市北区北24条西5丁目 tel 011-758-3111)
*入賞作品は総会時会場に展示します。その後、年間計画を立てて各地で展示します。


(すべての写真の無断転載、使用を禁止します)

※作品はクリックすると大きなサイズでご覧いただけます。

<星空に聳ゆ>
佐藤元彦様 小樽市
撮影場所 美唄市三菱美唄立坑


<朧月夜>
照井かおり様 札幌市
撮影場所 夕張市滝の上発電所

<不在の装い>
玉手恒弘様 岩見沢市
撮影場所 三笠市幌内布引跡

<春爛漫>
田澤康史様 奈井江町
撮影場所 美唄市三菱美唄

<こもれび通りの秋>
北村光明様 赤平市
撮影場所 赤平市住友赤平立坑

<静寂に埋まる>
桑原吉行様 札幌市
撮影場所 沼田町浅野炭鉱

<秋の日>
塩谷進様 札幌市
撮影場所 芦別市三井鉄道ジーゼル機関車

<積み出し所>
加藤昌良様 羽幌町
撮影場所 羽幌町築別鉱業所

<埋もれる炭鉱遺産>
岡田安行様 岩見沢市
撮影場所 岩見沢市栗沢万字

<霧に佇む>
鈴木純子様 札幌市
撮影場所 歌志内市空知炭鉱

<オリオンの見える季節>
加我定幸様 上砂川町
撮影場所 上砂川町三井砂川中央立坑

<飛翔>
高慶政裕様 千歳市
撮影場所 夕張市清水沢発電所

<陰影>
中川泉様 札幌市
撮影場所 三笠市唐松

<トロッコにのって>
田村信明様 赤平市
撮影場所 赤平市

<寒いよ〜>
太田ジェマ様 当別町
撮影場所 三笠市

<今帰ったよ>
小川和宣様 滝川市
撮影場所 歌志内市

<幻の選炭機場>
浅野正義様 江別市
撮影場所 芦別市

<炭住の子供たち>
紅露雅之様 小樽市
撮影場所 夕張市

<子供御輿>
桜井孝一様 旭川市
撮影場所 美唄市

<ワスレもの>
小川摩里様 釧路市
撮影場所 浦幌町
 


審査委員長講評


1,はじめに
「北海道炭鉱遺産写真コンテスト」に多数のご応募をいただき有り難うございます。去る1月8日、富士フイルム (株)セミナールームにおいて審査会が行われ、応募総数203点の中から最優秀賞1点、優秀賞2点、地域賞10点、ファミリー賞3点、思い出賞4点、計20点の作品が選出されました。
審査は、岡本洋典(日本写真家協会会員)を審査委員長に、五島健太郎(日本写真家協会会員)、吉岡宏高(札幌国際大学准教授)、大西利夫(炭鉱ナビ副会長)、桜田憲治(炭鉱ナビ事務局次長)の5名が担当し、高橋由紀雄(炭鉱ナビ事務局)、宮腰優(炭鉱ナビ事務局)、浅野進(炭鉱ナビ事務局)、小林孝一(炭鉱ナビ事務局)、岩崎一幸(炭鉱ナビ事務局)の立会いのもと厳正に行われました。

2,講評
北海道炭鉱遺産ファンクラブ主催による3回目の開催となった本コンテストは、昨年までの「そらち炭鉱のまち写真コンテスト」を発展させ、北海道全域に及ぶ炭鉱遺産を応募対象に加えるコンテストとなりました。応募作品は昨年同様200点を超え、本コンテストの認知度の高まりと定着感を物語ります。
応募作品全体を見渡すと、昨年まではなかった釧路や羽幌方面の旧炭鉱施設を表現した作品が加わり対象地域の広がりをまず感じます。記録的な表現に加え、周囲の景観を取り入れた風景的描写、星空や動植物と共に表現した作品等、撮影者の炭鉱遺産への想いや独創的な視点が伝わる作品が多く見られました。
最優秀賞に選ばれた佐藤元彦氏の作品「星空に聳ゆ」は、星空に浮かぶ美唄市の三菱美唄立坑を表現しています。長時間露光により円を描く星の動きと中央の2つの赤い立坑が、見事なバランスで配されています。「悠久」や「永遠」といった人知を超えた時の重さを感じさせる作品です。
優秀賞の2作品も力作です。照井かおり氏の作品「朧月夜」は、夕張市滝の上発電所を月夜に、しかも桜を前景に撮影しています。浅い夜を想わす蒼い色調が何とも穏やかな気配を醸しています。同じく優秀賞の玉手恒弘氏の作品「不在の装い」は、三笠市幌内の旧炭鉱施設内を創作されたオブジェ共に撮影しています。新旧の交錯した時空間が優れた画面構成により表現されています。
地域賞10作品、ファミリー賞3作品、思い出賞4作品については、字数の都合で数点のみ言及します。田澤康史氏の地域賞「春爛漫」は、大胆にエゾヤマザクラを介して赤い立坑を表現した季節感溢れる作品です。同じく地域賞 の中川泉氏の「陰影」は、古い炭住街を残骸に埋もれる暗い通路から撮影していますが、緑の苔が大変効果的です。思い出賞の桜井孝一氏の作品「子供御輿」は、昭和34年当時の祭りの賑わいを伝える貴重な1枚です。

3,終わりに
第3回目となった北海道炭鉱遺産ファンクラブ主催の本コンテストは、今回から道内全域に応募地域を拡大し、その主旨に適った結果を残すことが出来ました。応募範囲の拡大だけではなく、40代までの比較的若い年代の応募が多く見られたのも大変嬉しい結果です。写真を介して炭鉱遺産に関心を持つ次の世代が増えて行く事は、炭鉱遺産そのものと多彩な取組みの発展へ望みが繋がります。
応募される写真愛好者の皆様には、是非とも自分が表現する炭鉱遺産についてのルーツや歴史理解を深め、そこから発生する創作意欲や表現目的を大切に育みながら、対峙する遺産を表現していただきたいと希望します。
今後も本コンテストを通じ、道内に存在する数百の炭鉱遺産とその魅力を表現することで、北海道の産業や文化の発展に寄与することを期待する次第です。
最後になりますが、受賞者の方々に心よりお祝い申し上げます。

2010年1月31日
「北海道炭鉱遺産写真コンテスト」審査委員長
(社) 日本写真家協会会員:岡本洋典

 

■審査概要
・審査日時 1月8日《金》 10:00〜12:00  
・審査場所 富士フィルムイメージング社北海道支社
・審査委員等 <委員長>
岡本洋典((社)日本写真家協会会員)
<委員>
渡辺健一(炭鉱ナビ会長)
大西利夫(炭鉱ナビ副会長)
桜田憲治(炭鉱ナビ事務局次長)
<立会人>
吉岡宏高(札幌国際大学准教授)
Ken五島((社)日本写真家協会会員)
高橋由紀雄(炭鉱ナビ事務局)
宮腰  優(炭鉱ナビ事務局)
浅野  進(炭鉱ナビ事務局)
小林 孝一(炭鉱ナビ事務局)
岩崎 一幸(炭鉱ナビ事務局)

・応募点数  一般の部  167点   ファミリーの部 15点   思い出の部 21点 
・入賞点数  最優秀賞    1点
優秀賞      2点
地域賞      10点
ファミリー賞   3点
思い出賞     4点  


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